2012年6月28日木曜日

聴診器のこだわり:6月26日(火)

5種類の違いがわかりますか?
フィジカルアセスメント関連の話になりますが・・・ 最近のネタです。

総合内科スタッフや専攻医は実は聴診に こだわり を持っています。

朝の回診や木曜日の総回診のときも聴診で議論することが多いです。
ただ、ある患者さんに、イキナリ複数の聴診器が にゅぅ~っ と 患者さんの胸元に出てくるのは違和感があると思います。でも聴診の技術を伝えていかないといけないのも事実で、患者さんに説明して、聴診させてもらっています
(聴診能力に自信があると言える医師は・・・意外と少ないもんではないかと思っています)。

そんなときに有能なのが、電子聴診器 というものです。実は録音機能があって、あとでみんなで聴診できます。しかもパソコンと連動すれば、心音図としても視覚化できる優れものです。

川島は私物として持っていた (下から2番目) のですが、
意外と持ち運びにくい・PCとの連動がいまいち・使い方が覚えられない (これは川島が器械に弱いからかもしれませんが・・・) という欠点がありました。
それでも先日の学会発表でも集音したように貴重な音を拾えていました。
http://fukugim.blogspot.jp/2012/04/41415.html

ところが先日、専攻医の平野 央先生が新しい聴診器を持っていました(一番下)。
これは使いやすそう!だし、とても軽い!! 見た目もカッコイイ!!! (Good Design Award 2011受賞)
既に先日、聴診した 貴重な雑音も集音されていました!!!!
れぐらい買える年齢になったという大人の発言も・・・:カッコイイ!!!!!
PCへの発信も便利 らしい・・・!!!!!!! (理解不足にて声が小さくなっちゃいます)

かなり興奮してしまいました(マニアだからかも・・・) !!!!!!!!

文明が進んでいるから 『 iPadにも連動していたら、回診でも使えるんじゃないか! 』と思って、
さっそく会社に連絡したら、『 それは無理・・・ 』と言われました。
ただ小さいPCを持ち歩けば、回診でも使えるかも、と思っています:数週間後には総合内科の回診で活用されている・・・かもしれません。
※ iPadも購入計画中:先日、iPadの蓋(?)だけが送られてきたのに気付かず、メッチャ軽い!って興奮してました・・・ マヌケです。

ちなみに川島の聴診器(上から2番目)は、普通の人の聴診器より短めです:現在、絶版・・・というとカッコいいですが、ようはVer Upしているだけです。
よく聴診器をいろんなところに置き忘れてくるので、
名前タッグがついています・・・:イニシャルとPHS番号(8012)です?
ん? 前任地でのPHS番号で、しかも ほつれかかっています(妻の手作りでしたが・・・)。

聴診の議論に乗ってきてくれる西谷 重紀先生も先日、聴診器を購入しました(真ん中)。
こだわりは 短さ と、 ベル・膜の切り替え部 です(この切り替えができないとⅢ音・Ⅳ音は聴取できません:ちなみに原稿でⅣとⅥを間違えたまま掲載したこともあります:マヌケです)。
ちなみに 川島はこのタイプは苦手です。

聴診器の大切なところはいろいろありますが、
1:短さ
直接胸に耳をつけるのがいい・・・ことにはなっていますが、問題ですよね。
※ 短ければ短いほどいいと言われるのが、『 女性のスカートと乾杯の音頭 』という冗談はいいますが、『 聴診器の長さと乾杯の音頭 』という冗談では、引かれるかもしれませんね・・・。

2:チューブ
シングルチューブではなく、ダブルチューブの方が断然いいです。
ダブルチューブが一体化しているものより、バラバラになっているものの方が 玄人の医者っぽい、との意見も聴いたことがありますが、個人的にはバラバラ感が苦手です。

3:イアーピース・・・
そして一番大切なのは、イアーピースとイアーピースの間です。 
???
何のことかわかりますか? ここが鍛えられていないと、聴こえるものも聴こえません!

でも内科医として、聴診を大事にする医療を行う医師としては、
それなりのレベルの聴診器  はやはり必要だと思っています
(一番上の聴診器でも十分です:短いタイプでは色が選べません・・・)。

など、いろいろ こだわり はありますが、患者さんとのコミュニケーションという側面もあります。
◆ 外来に入ってきた瞬間に脱ぎ出す患者さんもおられます。
◆ 背中を聴くときに、回転方向があわず、いつも膝がぶつける患者さんもおられます。
◆ すごい深呼吸で肺音を聴かせてくれる患者さんもおられます。

あまり判断が変わらなくても、触る・聴くことは重要なことです: てあて ・・・ですよね
 (個人的には問診で判断をつけきってしまうこともあって反省することもあるのですが・・・)。

最後にわかる人にはわかる、懐かしの 問題 写真:川島が研修医1年目のころの診察風景・・・
当時はシングルチューブ・・・:イアーピースの間も大問題です・・・

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