2020年6月16日火曜日

総合内科 研修目標(仮)

当院の総合診療プログラムのオンライン説明会に向けて、
改めて当院で伝えたいものを整理・・・の第一弾!
 
総合内科での研修で何を学ぶか・・・というのはとても大事なことではあるのですが、
研修を積む方にとって、目標が少し異なるかもしれませんね!
 
初期研修医 (短期研修の)専攻医 (プログラム研修の)専攻医 スタッフ
それぞれの目標はどうでしょうか?
最終的には、
総合診療医・家庭医としての、内科医としての足腰を鍛える!ことにあり
(特に診ることが多い)高齢者診療を主治医感 を意識し
病院で求められるコト病院での家庭医療の実践 を通じて
研修するコトだと思います。

診療科としては(=スタッフとしては)よりAdvanceな項目、つまり
 
アンテナは広く、関わったときはシッカリと(見て見ぬふりでも、広く浅くでも、なく)
病気だけではなく総合的に診るためのスキルを身につけ(多職種との協働も)
稀少疾患や院内・地域内でも対応しがたい疾患にも 「 備える力 」 をもち
院内・地域内での俯瞰的・横断的な診療の質向上にも貢献する意識を持つこと
ができると望ましいと思います。
※ そのキャリアのなかで、自分が活かせるSpecial interest が出てくると思います。

医学教育のなかで、RIMEモデルという概念がありますが、
それぞれがそれぞれの分野で、
Reporter / Interpreter / Manager / Educator のどこを目指すのか
また、指導医としてはその指標を示すことができるといいのかと思います。
このBlogの内容を
スタッフ・専攻医にブラッシュアップしてもらう・・・ことを期待して
とりあえず、川島の講演スライドを使いながら、研修目標を提示




こういったことを知識として知っていれば、あとは実践するかどうかになります。
孔子の言葉で、「義を見て為さざるは勇無きなり」というのがありますが、
知識があるのに実践しないのは、内科医としての矜持 はないのかな?と思います
 
少なくとも研修終了時には、総合内科での診療の実践が
現在の病院内・地域内の医療の 重要なピース であることを
認識してもらうことだと思います。
 
可能なら(Special interestとして習得したいと思うなら)身につけて欲しい領域
 【診療領域】 感染症・臨床推論+領域別専門医の先生方が診られない分野
 【外来】   片頭痛 咳診療・かぜ診療 腹痛診療など 
 【入院】   食べれない方への対応 入院中の対応(発熱・せん妄・転倒) 
        稀な疾患・当院で対応できない疾患の対応プロセス
 【予防ほか】 ワクチン関連・禁煙+がん検診・ACPなど
 ※ 川島の得意分野のスライドもありますが、このBlogでは掲示を控えます
 
また、専攻医の先生には、内科医として習得して欲しい領域を記載したExcelもあります
 ※ 専攻医には、どれだけEducator Levelに達するかの指標になります
   講演では「卒後3~5年目の内科医としての実力(努力の成果)は
 Word / Powerpoit の数でわかる」とも表現しています
 
さて、こういったことを、
どれくらいの時間をかけて習得するか=研修したいか・・・になると思います 
2ヵ月では・・・無理なことはわかりますよね。
習得の目標やスピード、ライフサイクル・ライフワークバランスも関係します。
無理のない範囲で頑張れれば、重要性がわかればイイと思います。
 
これをどれくらい習得できたかのチェックは・・・Self checkでいいかと思います。
 
研修開始時には、「病院で輝く総合診療医」の書籍をお渡し
     +
各種の小テストも渡しています:身体所見・薬剤・感染症
 今後は、前クールで行った「かぜ診療」の受講も必須化しようかなと思います。
 
コレに加えて、院内ポータルサイトにある総合内科作成のパンフレットの
「存在」+「使いこなし度」チェック表をつくるのもいいかもしれませんね!
 
もう少しまとめて・・・オンライン説明会や見学時に話せるようにしたいと思います!

***** 当院 見学希望者の方へ *****
下記のメールアドレスにお名前だけでも簡単に送って頂ければ、
担当者より見学希望日・希望科などの調整の連絡をさせていただきます。

初期研修 オンライン病院説明会の開催決定!
総合診療 オンライン説明会は・・・7月〇日に予定!
それまでは HP や 見学に関するBlog をどうぞ

連絡先アドレス:kenshu@(アットマークは要変換)fukuchiyama-hosp.jp

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