2012年1月30日月曜日

総合内科 新年会!:1月26日(木)

美味しくいただきましたが・・・ 杉本先生はこのあと、呼出しがかかってました・・・
ようやく・・・ですが、総合内科の新年会がありました。

実は今回は舞鶴まで寿司を食べに行こう!と言ってたんですが、大雪のためあきらめ (福知山はボチボチなんですが、おそらく舞鶴はドカンっ!です) 、近くの華寿司・・・に、と思ったのですが、満席でした (ここのところ、華寿司さんとはタイミングがあいません・・・残念)

さて、新年会の日程調整もなかなか難しいです。
というのも、総合内科のスタッフ・専攻医の当直を避け、研修医の当直を避け、カンファ的に大丈夫・・・となると限られちゃいます(直明けはOKです)。
今回は、来月から総合内科に来る研修医の2人(2年目の永井義浩先生と1年目の杉本篤哉先生)も参加してくれました。

※ 今回は 福よし (ぐるなびより) で鍋でした:食べ盛りの男性陣はもつ鍋をお代り+ラーメン、女性陣+炭水化物好きは、だんご鍋で雑炊で締めていました。

新年会は、循環器・救急もありましたが・・・ 気がつけば短期救急研修に来られていた2人の送別会も終わりました(次に記載しようと思います)。
新年の目標!・・・に関しては、1月中にみんなで作文を書こう!と言っていたのですが、気づけばもう2月目前です・・・:気づけば、 22,222 を超えましたね。誰か印刷していないかなぁ・・・。

2012年1月29日日曜日

研修医のための研修と交流会 supported by 京都府医師会/KMCC!

平成23年度 研修医のための研修と交流会(テーマ:問題解決の方法)に参加してきました。
京都府医師会と京都府地域医療支援センター(KMCC)が共催で、京都府下の約19の病院から1年目/2年目研修医の方が45名(事前配布の資料より)+指導医の先生が集まられました(当院からも研修医《 幕内陽介先生・駒井翔太先生 》、そして香川惠造院長も参加されていました)。

会は、特別講演と交流会の2本立て(+懇親会の3本立て?)で、貴重な土曜日の午後を費やして、みんなで勉強しました。

特別講演として、 ” マッシー池田 ” として有名な( Dr.G にも出演されました)、長崎大学 医歯薬学総合研究科 教授 池田 正行先生が、『神経内科の使い方』として 公演  されていました。
池田先生の講演(?)は、過去にも拝聴したことがある (前任地の市立堺病院でも院外講師で招聘させていただきました) のですが、以前と変わらない池田先生節が炸裂していました。池田先生とは、短時間しかお話できませんでしたが、先日、自分自身が長崎にお邪魔したことも覚えていてくれました。ありがとうございます。
参加できなかった方も、『 公演スライド集 』 とGoogle検索すれば、Topで出てくるそうなので、スライドは拝見できると思います。が、肝心なのは講演中のメッセージになりますよね。
※ 「公演スライド集」の検索で、世界でひとつ・・・と言われましたが、他の皆さんのブログも、もちろん引っかかってきますよね。今後はこのブログもひっかかっちゃってもらおうと思います( 営業妨害・・・ではないですよね )。

交流会としては、 『 研修医が身につけるべき ” プレゼン能力 ” とは 』
というお題で、川島自身が司会をさせていただきました。
2時間30分(!) も時間をいただいたので、工夫が大変でしたが、研修医の先生が、それなりに楽しんでもらえたのではないかと思います。

自分のなかでは、
◆ プレゼンについて再認識してもらう
◆ みんなに発言してもらう
◆ 何か「得た」気になってもらう 
ことを意識したものにしたつもりです。
アンケート結果からもそれなりに楽しんでもらえたのではないかと思います。

プチ自慢・・・ですが、日本総合診療学会のTeaching Pearl Contestというイベントで、Best teaching Pearl awardを戴いたレクチャーも織り交ぜました (検索したら当時のことが、医学界新聞に載っていました:ホント、プチ自慢ですみません)
その続きのスライドもあるのですが、当院では研修医のオリエンテーションで、ほぼ同じスライドで話をさせてもらっています。

また、当院のNSTのCore staffの会でお話しする機会をいただいた ”プレゼンのコツ” の話も入れました。
さらに、最近、導入し始めている、プレゼンのフィードバックの紙も使わせてもらいました (これは県立沖縄中部病院に行ったときに、ヒントを得たもので、自分のオリジナリティはないのですが、興味のある人は、連絡いただければ、Excelでつくった用紙をお渡しできます)。

また皆さんに発言してもらうためにWorld Cafe方式での議論もさせてもらいました(参加者や指導医の先生方にはご存知の方もチラホラ・・・でした:ちなみに香川院長を含めて、自分を知っている大先輩の前での講演は結構、緊張しちゃいますね:ちょっと噛んじゃってました)。

Wolrd Cafe方式を自分自身が知ったのは、GPEPのワークライフバランスで大野 毎子先生が紹介されたのが、初めての経験でしたが、この議論の方法では、みんなが話せる、いろんな話が出てくる、でも結論は強いないってところで、意外と楽しくできます。
GPEP関連では、「ジェネラリストのやりがい」としてもテーマに挙げたこともありますし、昨年の日本プライマリ・ケア連合学会でのナイトセッションとしてもさせてもらいました。

World Cafe方式の説明のスライドは・・・。麻生飯塚病院 総合診療科の小田 浩之先生にお願いして、スライドを拝借しました (先ほど、 麻生飯塚病院 総合診療科のHP を見ましたが・・・圧巻ですね:ビジョン、そしてスタッフ数、しかも若手で総合内科専門医を取得している人の数がハンパじゃないですね!)

議論の方法として、覚えてもらうという目的も無事達成できたような気がします。

えっ? 使い回しの講演・・・? かもしれませんが、日常の実践での話をそのまま使用した・・・というと、机上の・・・ではないことも伝わるかもしれませんし、それなりに工夫もしたと思っています。

さて、今回の講演の準備の一環として、『 コンサルテーション・スキル 』 という岩田健太郎先生が書かれた本を購入して、参考にさせていただきました。
結果的に全部読むことができなかったのですが・・・、とても面白い本でした。今回、自分自身が話したい内容とか、日々の診療関連でも必要なスキルが書かれているように思いました。
また今回と直接関係はありませんでしたが、医学教育に関連するEPOC/指導者講習会についても比較的辛辣なコメントをされていますが・・・
自分自身も、自分の編書で遠慮気味に書いた経験があるので、とても共感できました。
この本の始まりは、大曲貴夫先生 (来月、来福していただけます: 近日中に日時を掲載します ) との対談から始まっているんですよね。でもここもちょっと流し読みしてしまいました。
で・・・ 『 なんで、思いました・・・ 』 と過去形になっているかというと、今回の交流会での景品の一つとして、あげちゃったんですよね (3日前の夜、飲み会後に30分ぐらい+当日の電車のなかだけ・・・が総読書時間でした・・・) 。 またしばらくして、再購入したいと思っています。まだまだ新品同様ではあったので、もらっても損はなかったと思っています(期待外れの景品と思われていないか心配です)。
もう一つの景品も、また迷惑がられるかもしれませんが、自分自身が過去にMedicinaという雑誌でプレゼンテーションについて、連載させていただいた全12回分の原稿(別稿)をお渡ししました(これこそ迷惑だったかも・・・)。

会が終わったときにも思いましたが、京都府医師会としても京都府地域医療支援センターとしても、研修医や専攻医(また指導医や研修病院)のサポートを受けているなぁと感じています。
今回、お集まりになられていた指導医や院長クラスの先生方も、口を揃えて言われていました。
医師会として、研修医のサポートをしてくださっている都道府県はあまりないそうです。間接的に指導医や施設もサポートを受けれると思っていますので、ありがたいと思っています。

さて最後に・・・ 今回の会が開催された1月28日は・・・ 実は川島の誕生日でした!
まだ30台です!って言ってられるのもあと○年だけ・・・です(○には必ずしも整数がはいりません:さすがにマイナスの数字もはいりませんが)。

愛娘は『誕生日だから仕事に行ったらアカン!』と言ってましたが、真の目的はケーキだったりして? いつも京都(経由も含めて)への出張のときは、マネケンのワッフルを購入して帰っていますが、昨日は久々のダッシュで、ギリギリの購入になりました(わかる人にはわかってもらえるかも?)。
ちなみにここ2年連続、誕生日は出張です・・・ 残念! 
来年はうるう年の関係で、日曜日でなく月曜日になるので、出張はさけれるかも?

(元々は私的なことは避けるブログを意識していますが、最近は自分の分野のことが多くなってしまっていて・・・すみません)

2012年1月26日木曜日

研修医イブニングセミナー@福知山?

研修医室で:和田先生で隠れたところにPCあります:左上はイベントカレンダーです!
先週からもいろいろありましたが・・・:どうも書く余裕がありません(原稿も遅れてますが・・・)。
15日(日)にあった『関西プライマリ・ケア連合合同新年報告会』や、20日(金)のドクヘリ症例検討会@福知山や25日(水)の『看護師+研修医むけ救急レクチャー』 from 研修医など、話題満載です。
そして、26日(木)は総合内科の新年会 (えっ?今ごろ・・・ですが) や、27日(金)の短期救急研修医の送別会 (えっ?飲み会2連ちゃん) なども、また記載したいと思います。

気づけば、 22,222 のカウンターまであと少しですね。院内で遭遇した人は、ぜひ印刷して持ってきて下さいね!

さて、京都府立医科大学附属病院からたすきがけの研修医を受け入れている当院で、京都府立医科大学で開催されている 『研修医イブニングセミナー』 を遠隔で受講できました。
これは京都府立医大で開催されているセミナーをPCを通じて拝聴するものです。
前回は、川島が講師として行かせてもらった のですが、誰も見てなかったのでしょうか・・・。指導医が頑張っているのに・・・と愚痴なんか言っちゃって・・・ (実は、その日は内科地方会の予演+その後、内科の忘年会でした)。
前々回?のセミナーは、当院の研修医も聴いていたようですが、こちらの画像も向こうに飛んでいることを知らなかった研修医がいた・・・との噂です。見られてないと思うと、つい○○ほじったり、とか○○食べたり(?)、ビール片手に・・・とかしちゃわないか、心配ですよね (もちろん、当院の上品な研修にはそんなことをする人はいませんが)。
今回は、モニターのところにセロファンテープを貼って、みられてもちょっとモザイク風に・・・としていました。

本来であれば、いつもの研修室でプロジェクターに出せばいいのかなぁ、と思ったのですが、無線LAN(?)の関係で、研修医室で見ることになりました。
少し汚めの机 川島の机 はもっと乱雑なので人のことは言えないのですが…: 過去のブログ参照 ) を整理して、みんなで肩を寄せ合って (?) 拝聴しました。
今回は、 『 すぐに使えるEBM 』 として、東京北社会保険病院 総合診療科 南郷 栄秀先生がお話しされていました。
南郷先生はこの分野では有名な方で、本当にわかりやすく説明されていました。

さて、EBMの勉強に関しては、初期研修のなかでも指導することが含まれていますが、これをどう指導するのかは、なかなか難しいところです。
EBMの実践・・・を、本当の意味で実践していると胸を張っている医師も見つけるのも、なかなか難しいものです。
当院ではオリエンテーションのときに、とりあえずEBMの考え方、論文の読み方 (MRさんからの情報に惑わされない方法) についてのレクチャーはしますが、 「オリエンテーション」 での 「レクチャー」 の内容が、2年後に頭に残っているか・・・といえば、当たり前ですが・・・ です。

また他施設のように、症例から学び始めるEBMの勉強を実践しているか・・・というと、総合内科ではまだ十分とは言い切れません。和田 幹生先生が、毎週水曜日の昼レクチャーで PECO/PICO (EBM用語です)を意識して、論文を読んでくれていますが・・・。なかなか他のスタッフがついていけていません。すみません+ありがとう!
もちろん、総合内科では Evidenceを理解したうえで、質の高い医療を患者さんに応用している自負はあります。

さて、本当の意味のEBM ( Evidence Based Medicine )ということは皆さん、理解できますでしょうか?

ここで伝えるのは難しいですが・・・
◆ MRさんからのData・文献からのDataを 正しく理解する能力 は必要
◆ 患者さんからの情報ありき :診断が間違っていたり、Studyデザインとあっていなければ、Evidenceと眼の前の患者さんでは話がつながらない+患者さんとの対話がなければ始まらない

この2点ぐらいは、力説したいと思っています(あとは 成書 《わかりやすい本もありますよね》 を読むか和田 幹生先生に聴く か、川島に聴いて下さい)。

2012年1月19日木曜日

病院総合医セミナー@京都:1月14日

14日(土)に日本プライマリ・ケア連合学会 病院総合医部会が関連する、
「病院総合医として期待される医師像」 という、病院総合医セミナーがありました。 http://www.primary-care.or.jp/medical/index.html :ここから結構いろんな情報が得られますよ!

セミナーは、1:基調講演 2:シンポジウム 3:症例検討会 の3部構成になっていました。
さて、会場は200人が定員の会場でしたが、結構満席に近い状態でした。
ビックリするのがその参加者です。北は北海道 (少なくとも4人の先生を見かけました!) から南は沖縄まで、そして医学生から、全国大学病院の教授陣 (少なくとも5人はおられたと思います) がおられました。
また市立舞鶴市民病院の数少ない同僚や上司、市立堺病院時代の先生、以前にいろんな形で関わった先生や今後関わりを深めていく先生など、本当にたくさんの方が来られていて、関心が高い領域なんだなぁと感じました。

【第一部:基調講演】
「ホスピタリスト ~病棟診療のコンダクター~」 という演題で、現在米国におられる石山 貴章先生からのお話がありました。
石山先生は、週刊医学界新聞に 「Real Hospitalist」 という連載もされています (リンクからも見れます) し、昨年のJIMにも論文がありました。
米国と日本の医療事情が異なることがありますが、米国では「Hospitalist」という概念や学会の存在、それに従事する医師数が多い (循環器内科と同数・・・といわれていたような) ので、先人から学ぶことは重要かと思いました。
ただ、総合○○という分野に共通していることは、定義がしにくい、ということと、求められていることがそれぞれの場所で異なることが、あります。
その場で 求められていることができる能力を持つこと発揮できる環境を整えること で、求める側 (顧客という概念:マネジメントの本にも出てきますが、石山先生も使われていました) の満足度を挙げることになってくるのかなと思っています。

【第二部:シンポジウム】

日本型ホスピタリストモデルの構築に向けて:大学病院モデル 大病院モデル 中小病院モデル というシンポジウムでした。
中小病院モデルとして、市立福知山市民病院 総合内科の今までのことをしゃべらせてもらいました。

が、 与えられた時間は、わずかに10分。言いたいことはたくさん・・・ で、難しかったです。
1スライド1分という原則は頭にあるのですが、完成スライドは28枚! (最初や最後のスライドもありますが)。いかにコンパクトにインパクトを与えられるか、を考え、また読めないものは配布資料で、とし、最初に「早口でしゃべります!」としちゃいました。

途中で笑いも得られてよかったですが、ヤッパリ10分をちょっと超過しました (すみませんでした)。

伝えたいことは、いつも通りのことで
 ◇ 専門医 が働きやすい 病院
 ◇ 総合内科医 が活躍できる 病院
 ◇ 研修医 が活き活き働ける 病院 このバランス(尊重関係)を執るには、Topのコントロールがあってこそ!ということや                  

地域基幹病院における総合内科医としては
 ◆(臓器別)専門医の 負担軽減
 ◆ 総合内科 の専門性 (臨床面)
 ◆ 医学教育 (臨床現場における)
 ◆ 地域の診療所 との 窓口といったことが、Key wordになるということを伝えました。

この3年間の変化については
西谷重紀先生がまとめられた、「臓器別専門医からみた地域基幹病院における総合内科について」と西山大地先生がまとめられた、「地域基幹病院における研修・教育の取り組みと見学・実習生の推移」(ともに2011年07月に北海道であった第2回日本プライマリ・ケア連合学会でデジタルポスター発表)や、香川惠造院長がまとめられた「医療マネジメントを駆使した地域医療の活性化」日本医療マネジメント学会雑誌 Vol12 148-155:2011(当院主幹 マネジメント学会での学会長講演をまとめられたものです)も引用させてもらいました。地域診療所との視点という意味では、川城麻里先生の論文も重要かと思っているのですが、紹介する時間がありませんでした。
川城麻里:家庭医が病院総合医として勤務する際のメリット 特集 病院総合医 免許皆伝 JIM 21:656-657,2011

あとにもつながるのですが、将来、家庭医療を目指している、救急医療を目指している、医師が急性期病院、しかも地域最終病院で、総合内科医として勤務することには、お互い (もっとそれ以上にかかわる人の多く) とWin-Win (-Wn-WIn・・・) の関係が創れるのではないかと思っています。そういった志のある人が、もっと集まってくるとより良くなるなるんではないかと楽しみにしています。

自分が話していることが美辞麗句でないことは、会場に当院のスタッフ+次年度来られる予定の専攻医が保障してくれる・・・でしょうか?
過去にも、このあたりに関することは発信してきているつもりなので、興味のある方にみていただければと、思っています。

以前のブログに記載分+α
川島篤志:総合内科のロールモデルを目指して ~臨床研修と教育による地域医療への貢献~ 特集 どう発展させる病院総合医 【病院総合医 地域病院での役割】 病院 70:128-130,2011
医学界新聞の座談会:もっと知りたい「病院総合医」 病院のジェネラリストという働き方
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02935_01
川島篤志。研修医教育のプロのホスピタリスト・リーダーシップ。日本プライマリ・ケア連合学会誌 2010;33(3):172-173 古いですが、自分自身が市立堺病院在籍時の発表スライドもネット上に掲載されていました:考え方は基本的に変わっていないと感じました:http://a-youme.jp/wakate/sym01/index.html

会が終わってからも嬉しい声掛けもしてもらえたので、ちょっとは良かったのかと思います (自画自賛?)。

言い損なったこととしては・・・
今回の会のはじめに、臨床研究の話も出ていました。
総合医にとって、診療・コミュニケーション・メンタリングに加えて、臨床研究の視点も持ってください!という、京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野 福原 俊一教授からの熱いメッセージでした。
臨床研究に関しては、臨床医としては正直高いハードルに感じるのですが、当院には臨床研究の素地をもっている和田幹生先生と川島に加え、次年度からは臨床研究にも興味を持ってくれるスタッフが2人加わります:この4月に福原先生が関連する 「臨床研究デザイン道場」 にも参加予定です。
素地がある人が集まるとディスカッションができますし、臨床のフィールドとマンパワーがあるという強みがあるので、あとは頑張って発信するのみだと思います【 といって、自分 (+和田幹生先生) に足かせをつけちゃいました・・・】。

その後のシンポジウムでの討論も、身の入った熱い議論だったと思います。
総合内科の立ち位置、病院・施設の規模の問題、設立の工夫、人集めなど、いくつかヒントになることがあったのではないかと思います。
教育というのが大きな柱になりますが、その教育方法などについてのコメントもできませんでしたが、自分としては自分自身が編集に関わった 「研修医をひきつける病院づくり」 は少しはお役に立てるのではないかと思います(宣伝っぽくってカッコ悪いですが)。

シンポジウムのなかで、「病院総合医養成プログラム認定の試行」についての説明も行われました。今後、当院としても手を挙げたいなと思っています。
なかなか難しいことがあるかと思いますが、長年、この分野に関わっている立場としては、徐々に力強い歩みを踏み出していると実感しています。
(ちなみにフロアからの質問で、 「なかなか前に進んでいないように感じます」 という発言がありましたが、みんなが前に進んできていると実感するまでにはもう少し時間と努力がいるのだろうなとも思いました)。

【第3部:症例検討】
実は最後の症例検討は、あの 「京都GIMカンファレンス」 の実演という形になりました。
大きな会場でどうなるのかなぁとも思いましたが、プレゼンテーション側(天理よろず病院)と司会進行の酒見英太先生(洛和会音羽病院の先生で NHKのDr.G にも出演)と松村理司先生(同院長: Dr.G の監修をされていた市立舞鶴市民病院時代からの恩師)が会場の聴衆をうまくのせてくださって、熱い議論になりました (ちなみに会場には他にもDr.G出演者が数名おられました!)。
症例も大変興味深いものでした。配布資料がなかったので、病院に持ち帰り・・・はしにくかったですが、またフィードバックはしたいと思います。

今回はちょっと熱い(暑苦しい?)コメントになっちゃいましたが・・・ ここが本職でもあるので、ご容赦を!

2012年1月15日日曜日

ブログの機能

気づかれた方もおられるかと思いますが・・・ 新年からちょっと Ver Up↑ していました(気づけば訪問者も20,000を超えていました! 『ゾロ目を狙っています!』 なんてカワイイ声もいただいちゃいましたが、院内で20,000ヒット目の方はおられたのでしょうか?)

さて、過去に何を書いてあるか、とてもわかりにくいブログという指摘も受けていました。

他のブログでは、表題(アーカイブっていうのでしょうか?)がつけれるようなのですが、よくわからず・・・
結果的に 『検索』 機能 をつけてみました(たぶん、ブログ内検索だと思います)。

院外講師、病院総合医、研修、見学、ERチェックリスト大会・・・とか、いれてみると、意外と整理されて出てくるようになったのではないかな・・・と思います。少しは役に立つといいなと思います。

先ほどの酒呑童子で検索すると・・・ 春の分も書き損なっています・・・。すみません。

第15回酒呑童子コース!

コース用のポロシャツもあったりします:右のチェックの方は誰かわかりますか?懐かしかったです!
今日は、当院で第15回酒呑童子コースが行われていました。
このネーミングでピン!とくる方とそうでない方がおられるかと思いますが・・・

これは、ICLSコースの当地域での名称で、ICLSコースとは、「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」のトレーニングコースということになります。なお、写真の真ん中で倒れている”人”は、お人形さんで、当コースでは、最初に全員でBLSから開始しています。
(上記の文は日本救急医学会のICLSのところから抜粋)。

※ ちなみに、何かわからないことがあれば、Google検索(ググってみる)と大方8割のことがわかると、本日出席した講演でも言われてました。興味があれば、『酒呑童子』もググってみてはいかがでしょうか?

このICLSコースですが、京都北部では3つのコースが運営されています(また別の機会に詳細を紹介したいと思っています)。
酒呑童子コースは当院で開催されますが、受講生・インストともに、歴史的に京都北部での運営になっているようです(詳しいことが間違っていたらいけないので、ちょっと曖昧にしておきます)。

ICLSコースについては、少しイメージしにくい方もおられるかもしれませんが、少し記載してみます。
本日は、受講生 が3ブースで18名おられました(当院からは5名)。
春の講習で受けれなかった当院の研修医や以前から受講希望を出されていた放射線技師の方、臨床工学士の方に加え、当院での幹部クラスのベテランの先生も参加されていました。
インストラクター は本当に多彩で、この世界での大御所になる医師・看護師の皆さんの協力のもと、3つのブースが運営されていました。
多彩というのは・・・。
他地域でコースを運営されている方々や近隣の施設、また福知山消防の方、また当地域の診療所の先生、以前、当院に勤務されていた先生も参加されていました。

※ 個人的な接点としては、お世話になっている京丹後市立久美浜病院の瀬尾泰正先生(昨日の病院総合医の会にも出席されながら、”前日準備”のために福知山まで戻られていました:スゴイです!)や以前所属していた市立舞鶴市民病院時代の看護師さん(いつか「赤レンガコース」応援に行きます・・・:すみません)がおられました。

当院からはインストデビューになる男性看護師さんが3名参加されていたようです。
物品の準備や運営のサポートをする タスク や受講生を引っ張っていく チューター という役割もありますが、そこには当院の医師・看護師さんが11名もおられたようです。
また、当院の附属の看護学校 (看護学校ネタがまだ書けてません・・・) の学生さんもタスクで参加されていました。
コースの運営には、コースを仕切るCD( コースディレクター )/ CC( コースコーディネーター )とあるのですが、このコースディレクターという役割は資格があって、実は当院には3人もいます(これは珍しいことなんですよ)
当院でのコースを長年、牽引してくださっているのが、小児外科の深田良一先生です。院内でのBLS+AED講習に尽力されている看護師さんたちもたくさんいます(救急認定看護師の話を含めて、また記載したいと思います)。徐々に仕事の分担ができるといいと思っています・・・と言いながら、かなり時間が超過してしまいました。本当にすみません。
ただ、院内でこういったことに興味を持っておられる方が自然と増えることは、大きな力ではないかなと思っています。
自分自身が以前所属していた市立堺病院での話・・・もありますが、これはまたの機会にしたいと思っています。

さて、長々と書いてみたのですが、実は本日はこのコースに参加できていません・・・ すみません。前日準備も、その前の打ち合わせもほとんど役に立っていない状況でした・・・。
コースに出ていないのに・・・って感じですが、ただ、今日のコースをチラっとみて、
                     やっぱりすごいなぁ・・・ と感じちゃいました。

コースに参加された皆さま、コース運営に関わられた皆さま、お疲れさまでした。

2012年1月5日木曜日

KMCC 本格スタート!

昨年に更新しそこなっているネタがいくつかまだ残っています(年末に頑張ったのですが・・・:10月の院外講師 佐藤泰吾先生、12月03日の京都北部救急勉強会、12月18日の研修WSなどがあります)。
そして以前からずっと残っていた KMCC / 絆ネット ネタ がありました (平仮名表記はきづな? きずな?)
京都府の医師確保問題をキャリアパスとも連動して考えていかれる事業です(正式にはHPの 『趣旨』 をご参照ください)。
平成24年度から研修も開始予定で、募集の周知が少しユックリになった・・・という感もありますが、募集もまだまだしているようです。11月13日には開設記念フォーラムもあり、とても有意義な会だったと思っています。そして先日、ようやくHPができたようです(府の事業でなかなか大変だったそうです)。http://www.pref.kyoto.jp/drkyoto/kmcc/

とてもキレイなHPで、自分自身の条件とあえばとても魅力的なサポートが受けれるのではないかと羨ましく思います。総合内科のキャリアパス (まだ閲覧不可にはなっていますが、おそらく直に出るのでは?) のなかで、当院の総合内科も研修施設になっています(4年間で2つ以上の施設で研修予定)。

私見ですが、臨床医は臨床のフィールドがあればどこでも研鑽できます。ただ・・・

◆ 診療の質を担保してくれる 上級医(指導医)がいる こと:放置でないこと
◆ 一緒に切磋琢磨できる 仲間がいる こと:独りぼっちでないこと
◆ 暖かく 受け入れてくれる環境がある こと:AwayでなくHomeであること
が重要だと思います(個人的には 『教育的で安全な研修環境』 とよく表現)。

そこに
◆ 金銭的なメリット(給与がいいというよりサポートをしてもらっている感の方がピンとくるかも)
◆ キャリアパスが見えやすいこと
◆ ちょっとイベント的なことも絡んでいる

より楽しい(?) かもしれません。

京都市内の施設 (総合内科のキャリアパスでは、洛和会音羽病院や京都府立医大) で研修された医師が当院に来られると、異文化交流でますます質があがっていくと思いますし、当院や京都市内で研修した若手医師が、京都北部の施設で素晴らしい指導医のもとに複数人で勤務することができれば、その施設も活気づくのではないかと思います。
短期的な視点でなく、長期的な視点で成功してほしい大きなプロジェクトだと思います。

京都府で勤務する/勤務を検討されている医師のための『絆ネット』も以前から活動されているプロジェクトで、メーリングリストへの参加も可能です。京都府出身で他地域の大学や施設で勤務されている方や配偶者が京都府近隣の出身の方には役に立つのではないかと思います:以前から右のコラムにはあったのですが・・・:紹介が遅れてすみません(このサイトから当ブログにリンクがあって、そこから見てくれた人もいるようですが・・・)。
先日 (確か夏・・・だったような)医師のコラム で動画も撮ってもらいました。KMCCの総合内科系の研修病院のひとつである瀬尾泰正先生(個人的には大変お世話になっています!)や京都府立医科大学 大学院医学研究科 救急・災害医療システム学救急医療学教室の太田 凡教授も載っています!

京都府だけがよくなればいい、わけではありませんが、こういった取り組みが 地域医療の支えになる ことの1つのモデルケースになると、本当にいいなと思っています。

2012年 始動!


年末年始の申し送りノート(下):上は内科 日当直用の申し送り表
あけましておめでとうございます! 今年も宜しくお願い致します!
さて、何から書こうかと思っていたのですが、新年関係の話を3つ!

1:仕事始め式
当院では仕事納め式はありませんが、年のはじめに香川院長から話があります。
4日から通常業務開始で、総合内科もいつも通り、朝8時にいつものエレベーターホールに集まりました。簡単なチェックを終えた後に、午前8時20分に第一会議室集合となっていたのですが・・・。
20分前には既に、各部署のスタッフが大勢集まって、整列しておりました (私語も少なく張りつめた感じでした) 。その後、院長が来られ、年始の挨拶をされ、新たな年の始まりをピシッと引き締めて感じることができました。医師の参加は・・・少なかったようにも思いますが、施設としてこういった締めは本当に重要だと感じました。

2:年末年始体制+入院患者さん
今年は年末の29日から年始の03日まで、6日間の休暇でした。
病院としては表向き休みですが、入院患者さんの対応や救急業務があるので、医師は休んでおられません。
総合内科は以前から入院されている方に対しては当番制をひいて、可能な限りスタッフ・専攻医が休める体制にしようとしました。休み前に申し送りノートを作って、必要なら診てもらう・・・システムでしたが、結果的には安定している人が多く、そしてなんだかんだ言って主治医対応ですんだようでした。


さて、内科としての救急体制は、救急外来に1名、病棟に1~2名という体制で年末年始としています(救急外来には研修医が2人態勢ではりついてくれています)。休みも4日目以降になると、入院患者さんがダンダンと積み重なって、全員把握して回ることは大変です。そのために病棟専属の内科スタッフが2名体制となりますが、それでもなかなか大変です。
※ 患者さんの立場からすると主治医が決まらない不安・不満は理解できるのですが、医師も休まず頑張っている頑張っているので、平日勤務帯と違って主治医を決めることが難しいことはご了解いただきたいと思います。 

循環器内科や消化器内科は年末年始もOn Call体制を引いてくださっており、必要な手技や処置の対応、また循環器内科は入院対応までして下さっていました。

さて、4日朝の時点で 総合内科に25名+消化器内科に5名の入院 がありました(年末年始に入院し退院された方も数名おられました)。最終的には総合内科で対応したのは23名となりましたが、それだけの新入院を対応するのはなかなか大変ではあります(専攻医の舘野先生は5名も担当してくれました!)。
が、年末年始で微妙に対応していたりすると、意外とスムーズに対応できるものです(内科の日当直が上述の体制なので、1 or 2コマ / 6日間の出勤はDutyになります)。今回は総合内科メンバーの出勤予定が年始が多かったことや、2日の時点で仮主治医あても始めていたことが幸いしたのかもしれません。

3:電子カルテ更新 1月1日から電子カルテが更新されました(市民の広報にも出ていました)。

12月に講習もあったのですが、 やっぱり使い始めて初めてわかる・・・ という側面があります。
まだ始まって数日ですが、チョコチョコ気になる点や優れてる点が見え始めています。
大きな変化については、中枢の委員会で検討される事項ではありますが、「裏ワザ」については個々の努力になります。
しばらく落ち着いたら 「電子カルテ大会!」 と銘打って、各自の裏ワザを大公開する予定です
(これをするとしないでは大違いです:一動作3秒の短縮であったとしてもそれを1日20回すれば1分の短縮、1か月で30分の短縮、その技が5つもあれば150分の短縮、1年で1,800分の短縮にもなります!:大袈裟かな?)

毎年のことですが、1~3月はあっという間に過ぎ去るものです。
今年度にできること、来年度に向けて準備していくことを、少しずつ整理したいと思っています。