カンファの説明なのか、シュークリームの説明なのか・・・ photo by ○○ |
重症疾患、比較的稀な疾患、よくあるけどポイントを間違えそうになった疾患など、症例から学ぶことは多くあり、その共有ができるかどうかが重要になります。
内科系疾患に関連していうと、救急部という独立した部署・潤沢なスタッフが不在のなか、毎日のように症例の振り返りをすることが難しいのが現状です。
川城先生(総合内科スタッフ 兼 救急 副医長)や川島は、前任地などで、救急カンファの重要性を理解し運営経験があったのですが、これを当院でどのように運営するか・・・が問題でした。
2009年度から始めましたが、時間の設定、誰が症例を出すか、症例はどのようにするか(内科系・外科系疾患の分類)、指導医もどのように関わるか、などが問題でした。当時は2年目研修医が不在であったこと、指導医がしゃべりすぎてしまったこと(特に川島・・・ですが)や
”No Blame Culture” というもの創りあげるのが、まだ難しかったことがあるのかもしれません(批判が多い・・・のではなく、躊躇して発言しなかった・・・?)。
ただ、今年度に入り、2年目研修医が力をつけ、運営もスムーズになってきたので、だいぶよくなってきた感があります。
現在の形は・・・
□ 水曜日の17時30分に研修室集合:電子カルテ準備:基本的に研修医のみ
※ Dutyや手術・検査・病状説明などの関係もあるけれど、常時3~5名以上(全初期研修医が10名)は集まるようになっているようです。
□ 各研修医が自分の経験した症例を数例づつ、電子カルテで呈示:特に準備せず(IDはもちろん準備)ですが、みんなが積極的に呈示
□ 症例は、成功症例からヒヤリ症例、Common diseaseから比較的稀なもの、軽症例のコツから致死的重症疾患まで、ひろく呈示:基本はもちろん、”No Blame Culture!”
□ 時間外救急は内科・外科系・小児科と関わっていますが、主は内科が多い印象です
□ 18時30分前後から、総合内科の専攻医~スタッフが参加して、まとまらなかった症例などに対しての追加コメントなど
□ 19時終了を目標:基本的に誰もそんなに準備しないという前提になっています
来年度は、初期研修医が増えること、救急のみ短期研修に来られる先生が増えること、若手専攻医が増えることから、このカンファレンスに厚みが出る可能性もあるのではないかと期待もしています:年度内に現1年目( = 来年度の主軸)と作戦を練っていく予定です。
またこの救急カンファは、1年目・2年目研修医が集まりえる場でもあり、院外講師や院内勉強会の詳細確認などをしています。
ちなみに今回は電子カルテ+シュークリームで誰も写っていない写真ですが、カンファはしてました。
実は、先日の MedPeerの症例検討(iCC):右にリンクあり で、この救急カンファレンスの時間に研修医全体でまとめた意見が、 「優秀コメント」 として評価されたので、そのお祝いにシュークリーム・・・となりました。
このシュークリームは病院の前にある KATASHIMA というお店のもので、院外講師や院内勉強会ではチョクチョク出てくる一品(逸品?)になってきています(というか、川島の好みでしょうか?)。
救急の体制についても、いつかお話します・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿