やり方としては、川城先生を中心に作成した 「ERチェックリスト」 に記載されている項目をみんなでサラっと順々に答えを言っていくものです。
この「チェックリスト」ですが、初期研修医が日中の救急をローテート(当院では1年目に2ヶ月必修)をする際の獲得目標の一つとして創ったものです。というのも・・・。
救急の研修・・・ですが、救急専従/専任医がいない施設ではなかなか教育的な側面をもたしにくい印象です。平日日勤帯の救急は「各科のスタッフが分担」でこなす、時間外・休日は「当番」で業務で大変、となると教育的な環境になりえる救急ではありますが、教育しきれない・・・ことになります。
当院では毎週水曜日に 「救急フィードバックカンファレンス」 を行っています(これも試行錯誤でようやく軌道にのっています:またいつか紹介予定)が、それ以外にも充実を・・・と考えたものです。
当日は、以前に各研修医に配布しておいたチェックリストに、各自が自分の理解度をチェック(RIMEモデル:文末に記載)して持参してもらいました。
また、赤本(寺澤先生の御法度)を持ってくるように指示していたことに加えて、林先生のStep Beyond+裏技集、山中先生のUCSFに学ぶ・・・などを持ってきていて、川城先生から『○○に書いているよ』とか、自分のオリジナルスライドの配布など、後学のアドバイスつきでやっていました(考えてみたら、院外講師で来福していただいた先生の本ばかり・・・と宣伝を:宣伝しなくても売れていますよね)。
症例によっては、自分の症例経験の話もされていましたが、こういった小話が、研修医を惹きつける、また記憶に残る方法で、初期研修医だけでなく上級医と一緒に勉強するメリットだと改めて感じました。
10時から開始で、なかなか楽しくやっていました・・・。
また、他人事のようですが・・・
□ 今日は以前より依頼されていた講演会が大阪であった
□ +研修医の先生らの年度内の都合を考えると今日しかなかった ので、川島は最初の30分だけの参加でした。
自分の講演会の話をするのはあんまり・・・ですが、今日はいろいろとニュースがあったので、次の項目で書いてみます。
当院のチェックリストを見てみたい人がいれば、連絡をもらえれば送付することもいいかもしれないと思っています(川城先生オリジナルですが、許可をいただきました!)。身体所見の小テストと同じですが、答えはありませんのであしからず。
来年度は、短期的(2ヶ月単位)に当院の救急に研修に来る2年目研修医がいるとの話なので、このチェックリストの使い方も含めて、当院の救急診療のレベルアップがはかれるといいなと思っています。地方の市中病院で、いわゆる救急部がない割には、教育が充実しつつある・・・と思っています。
ちなみに今回のチェックリスト大会の予告ポスターの最後の3行をご紹介!
『4月になったら・・・
今2年目の人は、研修医を卒業してひとり立ち!
今1年目の人は、1年目を教える立場です!』
皆さん、お疲れさまでした!
注:RIMEモデルは教育で用いられるモデルです。
今回の例でいれば・・・
現在の自分のいるレベルにチェックを入れよう。
■「意識障害とショックバイタルの患者さんです」と報告するレベル
→ 「R = reporter」=報告できる
■「意識障害とショックがあるので、ショックの鑑別と治療が優先です」
→ 「I = interpreter」=解釈できる
■「意識障害とショックがあるので、ラクテック全開にしながら、原因検索を始めています」
→ 「M = manager」=マネージメントできる
■「意識障害とショックがある場合はね・・・」と教えることができる
→ 「E = educator」=教えられる
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