2011年8月12日金曜日

【研修医の声】 2011年度の研修医より!

『ぎゃぁ・・・』 『うぐぅ・・・』 といった悲痛な叫びでないことを祈ります。冗談です。

全員集合・・・ではなく、一部専攻医+秘密兵器(?)も混じっています
 本来は見学に来て、研修医の生の声・姿を見てもらうのが一番・・・ではありますが、物理的に大変な部分でもあります。

 当院の見学に来ようかな?と思うかどうかは、こういった声も参考になるのではないかと思っていますので、大変遅くなりましたが掲示させてもらいます(本来はHPで更新すべきなのですが・・・。川島の仕事が遅かったために、今年度はブログにさせてもらいました。現在病院HPに掲載されているのは、昨年度の研修医の声です。基本的には変わりませんので、参考にして下さい)。

さて、最初は 1年目研修医 西山 大地先生 からです。
『レジナビ』風 にお願いしました。
Q1:当病院を選んだ理由
 ◇ 地域拠点病院だから症例が偏ることがない
 ◇ 総合内科が力を入れている
 ◇ 研修医の数が多すぎず症例数に困ることはない
 ◇ 癌拠点病院として力を注いでいる

Q2:研修を受けて良かった点
 ◇ 病院がとても綺麗
 ◇ コメディカルやスタッフも優秀かつ教育熱心でとても勉強になる
 ◇ 自分が学ぼうと思えばどこまでも勉強することが可能な気がする

Q3:研修内容
 ■ 総合内科:朝8:00の全体ラウンドまでに患者さんを診察しプレゼンの準備をするところから1日が始まる。全体ラウンドでは一人の患者さんを通して身体診察や投薬のノウハウを共有する。全体ラウンドが終わるとチームに分かれて更に細かいアセスメントを行う。夕方の全体/チームカンファまでに検査結果などのアセスメント、更なる検査を行い新たなプロブレムを見つけてプレゼンの準備をする。
 昼休みは火曜日から金曜日までランチョンレクチャーがあり、ケースプレゼンテーション、論文抄読、川島先生によるレクチャー、専攻医の先生によるレクチャーなどがある。
 また各種勉強会の案内を行ったり学生実習・見学生の対応、院外講師の先生を招いての勉強会の運営などを行っている。
 ■ 消化器内科:9:00から検査が始まるのでそれまでに回診を行い指導医にプレゼンできる様に情報収集とアセスメントを行う。9:00からは検査としてGIFや腹部エコーのお手伝いや実際にやらせてもらったりする。昼は病棟に行き病棟業務をこなし午後からはCFやERCP、アンギオなどのお手伝いをする。夕方は病棟業務を行い、面談やカルテ作成など1日のまとめをする。
 その他、内科カンファや内科外科カンファ、内視鏡カンファなどがあり、その準備をするのは研修医の仕事である。また救急からの消化器コンサルトには全症例呼び出しがあり、緊急カメラの準備をしたり救急室から入院までの対応を学ぶことができる。
 飲み会なども多く、そちらも積極的に参加させてもらっている。

【総合内科】
担当患者数:4人~7人/日 新入院担当数:13人/月
【消化器内科】
担当患者数:8人~10人/日 新入院担当数:10人/月

続いて、1年目研修医 杉本 篤哉先生 より作文風に・・・ 

 福知山市民病院での研修で一番僕が良いと感じているのは、医師間や職種間の垣根が低くお互いに敬意をもって接しておられる点です。研修医に対しても期待を込めて親切に指導して下さいますし、業務上迷ったことについて、すぐに専門科の先生にコンサルトでき、さらに地域密着型病院として豊富な数・種の症例を経験できるため、机上のものではない生きた知識を身につけることができるのではないかと考えています。コメディカルの方々は、非常に知識も豊富であり、放射線技師さんに一緒にCTを見てもらい、検査技師さんとGram染色した検体を見て抗生剤を選択するなど治療面で大きな力になって下さいますし、何より共に働かせていただく身として得難い大きな刺激をいただいています。
 現在研修医は2年目が4名、1年目が管理型4名・たすきがけ4名ですが、教育に力を入れているこの規模の病院をこの少人数で研修できるのはかなり恵まれています。
 例えば専門の医師3人が研修医2人のために毎朝振り返りカンファレンスをしてくださる、そんな贅沢な環境があちこちに転がっています。また専攻医の先生向けのものも含めて勉強会の回数も非常に多く、大きな場での症例発表やカンファレンスでの発表の機会も与えてもらえます。研修医同士も同じ科を同時に回ることは多くありませんが、互いに補い合い高め合いながら日々研鑽しています。
 また自分も含め地元出身の医師が多いのも特徴です。田舎と思われがちですが市内で大抵のものはそろう上にとても住みやすい環境であり、ご飯もおいしく、外に目を向けてみれば京都や大阪、神戸方面などへのアクセスがいいので、隙をみて足を伸ばすことも充分可能です。そんな利点もあり地元出身の目から見てもまた戻ってきたい病院として映るのだと思います。
 福知山市民病院は都市部の大病院に比べると、規模の面では小規模です。しかし院内で行われる医療の質、さらに研修医教育に対する熱意と環境はそうそう有り難いものだと感じています。少しでも興味のある方、ぜひまたこの病院でお会いできることを楽しみにしています。


最後に可愛い写真とともに、1.5年目(?)研修医 藤原 美佐紀先生 より

 皆さんはじめまして。1.5年目研修医の藤原美佐紀です。わけあって昨年12月から初期研修を始めて、正確には8ヶ月目研修医です。国試に受かるわけないと思って就職活動もマッチングもしていなかったのです(6年生の秋に子どもをうみました)。今は、4月から入ってきた4ヶ月だけ後輩の1年目研修医の強烈な追い上げと追い越しにあい先輩としての役目は果たせていませんが、それでも毎日なんとかやっています。
 京都府立医大をはじめ関西圏出身の研修医がほとんどの中、私は日本最北の医学部:旭川医大出身です。実のところ福知山には縁もゆかりもなく、関西圏に就職するとは考えたこともありませんでした。福知山市民病院のことも、卒業後に北海道で川島先生のセミナーに参加する機会があり初めて知りました。そのセミナーで研修医の枠にたまたま空きがあることを知り、思い切って川島先生にお願いしてみたところ、初期研修医として働けることになりました。
 土地も病院も人もよく知らずに家族を連れて来ましたが、8ヶ月経って本当にこの病院に来てよかったと思う日々です。各科の先生方はとても個性的で楽しく、時にはきびしく熱心に指導してくださいます。看護師さんをはじめ、放射線科の技師さんや薬剤師さん、事務の方々なども明るく親切な方が多くいつも助けてくださいます。仕事以外でも、ふとしたときに何てことはない会話をしたり笑ったりして勝手に癒されていますし、先輩ママたちに育児の相談にのってもらうことも多くありがたいです。
 そんな子育てママの私が研修医できるのも実は、夫が主夫として家庭を守ってくれているからです。子どもが肺炎で小児科を受診したときは夫のほうが病歴に詳しくて看護師さんに笑われたりもしました。
 帰りが遅くてしばらく寝顔しか見ていなかったらなんとなく顔つきが変わっていて驚いたこともありました。それでもお母さん大好きでいてくれる子どもにも感謝してます。ほんとにかわいいです。
(写真は福知山の三段池公園のわんぱく広場に初めて遊びに行ったときのもの☆)
 さて勉強面ですが、ネットセミナーをはじめ福知山でも様々な勉強会に参加する機会がありますし、京都や大阪までは特急で1時間半~2時間程度で行けますので仕事の都合がつけば参加することも可能です。週に2、3回のペースで専攻医の先生方に来ていただいて、研修医対象の朝の勉強会もしています。各科でもカンファレンス以外に勉強会が開催されていたりもするようです。
 良いことばかり書きましたが、良くないこともあります。まず洋服や靴、化粧品などを買うところがありません。あるけど、ありません。心がちょっと疲れたときにウインドーショッピングするとか、店員さんに「お似合いですねー」って言われて癒されるとか、できません。デパ地下でおいしそうなお菓子を眺めたり香りを楽しむとかも気軽にはできません。仕事帰りに夜景が綺麗なレストランでお食事とかも無理です。週末にがんばって出かけないとだめです。生きるためにそういうことがどうしても必要な人には、きっとこの病院は向いていないことでしょう。まぁでも逆に考えると、研修するにあたって誘惑がないとも言えます。ついフラフラと街に出かけてしまうのが悩みの人は、自分を追い込む意味でこういう環境に身を置くのもよいかもしれません。
 私自身はどちらかというと街よりも山や海にいるほうが落ち着きますし、もともと地方の公立病院で研修したいと思っていたのでこの環境には満足しています。暑いことを除いては、ですが。

 長くなりましたがつまり、毎日楽しく充実した研修医ライフを送っています。伝わりましたか?でもやっぱり、百聞は一見にしかず、です。ぜひ一度、見学に来てください♪

『研修医の声』の選抜は研修医にお任せしました。文章の厳しい検閲もありませんのであしからず

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