2013年8月20日火曜日

チーム STEPPS:医療安全のWS:08月09日(金)

少し前の話になりますが、もしかすると今回の災害にも関連したかもしれないので、
こちらも早めに掲載します。
医療安全に関する話題は、医療現場ではとても重要です。
ただ、オリエンテーションで話を聴くだけになってしまうこともあるような気がします。
でも医療安全における”権威勾配”の話で問題になるのは医師の行動・・・だったりもします。

当院では、以前から医療安全に対する取組みはされていましたが、
特に昨年からは院外講師の先生のお話を聴く機会が、グッと増えたような気もします。
【中島 和江先生の講演】 http://fukugim.blogspot.jp/2012/09/94.html http://fukugim.blogspot.jp/2012/02/13-24.html

自分自身は、臨床研修に深く関わっていることもありますが、
臨床研修 医療安全密接な連携が必要 だと個人的には思っています。
※ 自分の編書にも記載しましたし、先日の講演でも話させてもらいました。
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/seminar/pdf/2013/008_kawashima_hukuchiyama.pdf

で、今回は日本内科学会の専門医部会が主催する
チーム STEPPS 』 の参加型WSを当院で開催していただける機会に恵まれました!
※ 日本内科学会認定 総合内科専門医MLで案内が出ていたときに、すぐに手を挙げました!
(香川 惠造病院長と医療安全の中根 葉月さんの即断のおかげです!)

【駐】Team STEPPS®
Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety
:医療のパフォーマンスと患者安全を高めるためにチームで取り組む戦略と方法

当日はとても暑いなか、
立教大学 社会学部教授/横浜市立大学 医学部臨床教授の 大生 定義(おおぶ さだよし)先生と、
伊勢崎市民病院 医療安全管理室の新井 裕子さま、
国家公務員共済組合連合会 立川病院 医療安全管理室の花井 久美子さまに
来福いただき、90分のWSを通じて、87名の多職種 で学ばせていただきました。
皆さんに掲載許可・・・は取っていないのですが画像が小さいということでご勘弁下さい!
右下は 﨑長 靖生副院長を含む医師集団  臨時13グループ! 一番笑いが多かったかも?
医療安全関連の会は医師の参加率が比較的少ないことが多いのですが、
今回は医師が少なくとも11名以上(アンケート集計結果より・・・なのでもっと多かった?)でした!
(初期研修医は参加をDutyとしていただき、総合内科の専攻医/スタッフもほぼ参加しました!)

とても楽しい研修会であっただけでなく、
とってもためになるスキル や 認識 を得れた有意義な会だっと感じました
:アンケート結果も拝読しましたが、とてもヨカッタです! 
【スキルの一例】
CUS( or 心不全?) SBAR 【*1】 や 2回チャレンジルール 【*2】
Leadership/Followership【*3】 Closed loop communication【*4】
など覚えていますか?
※ 当日の資料は医療安全で管理されていると思います
また、大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部HPから勉強資料がみれます!
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/instructionalprojects/teamperformance/index.html
【*1/2】
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/instructionalprojects/teamperformance/pdf/2012seminarbook.pdf P30と42
【*3/4】
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/instructionalprojects/teamperformance/pdf/2013seminarbook.pdf P11と21
※ 東京慈恵医科大学附属病院HPもよくまとまっています:http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/teamstepps.html

ただ、医療安全に関しては、スキルを理論でわかること や 共通認識 も大事ですが、
最終的には 文化 が大事 だと思います。
※ Team STEPPSのところにも ”文化” の言及があります:http://www.mdbj.co.jp/medsafe/index.html

発言しやすい環境( or 発言しにくい環境)を創るのは、医師・・・かもしれません。
話しかけられやすい医師でいることは、自分自身を含めた医療チームの安全だけでなく、
患者さんにとっての安全=いいアウトカムにつながるという自覚を持って、
ベテランになっても、話しかけられやすい医師でいることを忘れないでいたいです!

会の最後の言葉・・・
2回チャレンジルールが大丈夫な医師は手を挙げてください! 』とに対して笑いだけでなく、
3回もOKにしてください! 』 と明るい声が出たのは、とてもヨカッタです。

時間外の遅くまで熱心に参加して下さった皆さん、お疲れさまでした!
 
【追記】 個人的には今回の現場では、
◆ Closed loop communication(話しかけられたら、キッチリ応えていることを表明する)
◆ CUS(わからないことやできていないことに対して、
気になります=I'm concerned/不安である=I'm uncomfortable ことの表明)
を意識しましたし、
組織全体として
◆ Leadership/Followership ができていたと思います。
こういった取り組みの成果・・・だったのでしょうか?


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