2015年5月20日水曜日

Polypharmacy (多剤服薬) について

個人的に ずぅ~っと  仕事が 続いていてフラフラになっていましたが (何とか倒れずにすんでます)、
今日は久々に早く帰れました!:といっても20時を超えていましたが・・・
今日は可能なら19:30までに総合内科MemberがFreeになることを目指していました!
というのも、総合内科で積極的に取り組んでいる Polypharmacy の話題が
NHK クローズアップ現代で放映されたからです!:19:30~
個人的には録画もしていたし、時間的にも余裕があったので、落ち着いて拝聴しました!
 ※ 再放送も予定あります!:http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3653.html

放映でも多剤服用によって、フラフラになってしまった高齢者の話も出ていましたし、
ものすごい残薬の存在や、その現状を医師が把握できていない実情なども放映されていました。
これは、複数診療科受診の弊害や総合的診療を行う能力や「クスリもリスク」【註】という理解を
医師・薬剤師を含めた医療従事者が真摯に受けとめ、深く認識し、
そして互いに適切な情報共有やコミュニケーションを取っていくことが求められる領域です。
また患者さんの立場での適切な理解、そして医療従事者との信頼関係があってこそ、
問題解決につながっていく、
超高齢社会において、避けては通れない・根深い問題になっています。
【註】 薬剤そのものや相互作用による問題での入院も少なくありません:最近の症例はCase Report予定

当院 総合内科の 入院診療 では、幸い多くの医療情報が集約されるため、
各医療機関や患者さんなどと相談をしながら、Polypharmacy の問題を意識しています。
また、外来診療においても、その患者さんが抱えている複数の問題に対して、
Polypharmacy の視点も忘れずに関わっていこうと考えています。
 
※ TVでも掲示されていましたが、現在は色んな指標が出ているので、
グローバルスタンダード的に問題のある処方例が認識されるようになってきています
 
【参考になるリンクや書籍、薬剤師さんのBlogなどを、あるHP(※)にまとめています】
※ 今月末にACP Japan (米国内科学会 日本支部)という学術集会(http://acp2015.org/index.html)で
病診連携再考 ~地域を診るために、今必要な協働は何か~ 』というWSを開催予定!

実は過去から取り組んでいたりしています・・・
◆ 2012年03月に当地域の薬剤師さん向けの講演もさせてもらったことがあります
:腎機能に着目したPolypharmacy 関連の話題:http://fukugim.blogspot.jp/2012/03/38.html
◆ 2014年11月の日本プライマリ・ケア連合学会秋季Seminarでも
Polypharmacy の話題のWS(薬剤師さんの参加↑)がありました
 本当に 『 まったなし!』 の状況になっていています! 
ときどき、TVで医療の話題が流れると、翌日以降の外来に
○○の病気が心配なんですが・・・ 』と受診されることが多いですが、
『 私、Polypharmacy でしょうか? 』 という受診、大歓迎です!
※ 以前、NHKのDr.Gという番組でPolypharmacy の症例が出た後は・・・
それほど来られませんでした:ちょっと残念でした・・・。
【参考リンク】http://www4.nhk.or.jp/doctorg/87/ :2014年07月11日の西村 真紀先生の放送

当地域としての取組みを進めるには、
多くの関係者の方との綿密な打ち合わせが必要になると思いますが、
患者さんに買いが及ばないよう、求められる医療が適切に対応できるように、
皆で共通認識を深め、研鑽を積んでいきたいと思います。

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